昨年、3年ぶりに対面開催することができたサイエンス・フェスタ。新しい場所に移ったこともあり、皆様に来ていただけるか不安もありましたが、多くの来場者に恵まれ、大過なく終えることができたのは実行委員だけでなく出展者の方々も得るものが多かったのではないかと存じます。
　そして、今年も同じ会場で開催できることになりました。協賛・後援などいろいろな形でご協力いただいた諸団体の皆様と本大会の実現にご尽力いただいた関係者の皆様に、改めてお礼申し上げます。ありがとうございました。
　本会場では、火や水、太陽光を使って行うダイナミックな実験も屋外で体験していただけます。出展内容全体でいうと、定番とされる実験もあれば、おそらく多くの方が初めて体験されるような実験もあるかと思います。隅から隅まで眺めるだけでなく、音を聞いたり、においをかいだり、感触を確かめたり、と感覚器をフル活用してお楽しみいただけたら幸いです。
　現在の教育課程から観点別学習状況の評価が始まり、「知識・技能」だけでなく、「思考・判断・表現」、更には「主体的に学習に取り組む態度」も同等に重視されるようになりました。これらの力は、まさに本大会に参加される出展者と来場者の双方に培われる力であると思います。それは、現青少年の方々だけでなく、かつて青少年であった皆様にも有益であると私は考えます。多くの実験はご家庭などでも再現可能ですので、本大会に来場できなかった方々も実験解説集や動画を元に、それぞれの場所で“サイエンス・フェスタ”を開催されてはいかがでしょうか。そして、“サイエンス・フェスタ”に触れた皆様がそれぞれ感じられた科学の楽しさや面白さを、またいつか出展者(または補助役)として次世代の青少年に伝えていく、そんな繋がりが今後も続いていくことを祈念しております。